台風が来ると、とても眠くなったり、だるさを感じることはありませんか?
台風による影響で体調不良になることは、実はよくあることなんです。
この記事では、どうして眠気や体の不調を感じてしまうのか、その原因と、対策として何が出来るかということについてご紹介します。
台風の気圧によって眠い
台風によって眠気を感じるのは、気圧が関係しています。
気圧が低い状態になって天気が不安定になると、私たちの体に影響が出てきます。
まず気圧が下がるので、体内の水分が膨張して体がむくみ、血管が膨張して血圧が下がったりします。
また湿度が高くなって汗が蒸発しにくくなり、それもむくみを引き起こします。
さらに、低気圧の時というのは空気中の酸素が薄くなりますし、
天気が悪くて暗くなるため、目から入る光の量も少なくなります。
台風のせいで眠い、だるい
こうした身体や環境の変化を、私たちの自律神経が感じ取って気圧の変化に適応しようとします。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経から成り立っていて、
交感神経は活動している時、副交感神経は休息している時に働きます。
低気圧の時には体が活動するのに向かないと判断し、副交感神経が高まります。
すると体は休息モードになるため、血圧が低くなり、意欲も低下してリラックス状態になります。
そして眠く感じたり、体がだるいように感じるんですね。
ただ、台風が接近するときは急激に大きく気圧が下がるので、副交感神経の働きも急なものとなり、
眠気やだるさ、疲労感をより強く感じてしまい「体の不調」となるのです。
台風でだるい時の対処法
では、気圧の変化による体のだるさや、強烈な眠気を解消できる方法はあるのでしょうか?
ひとつには、深呼吸を意識して行うという方法があります。
低気圧のときは空気中の酸素が薄いため、意識的に取り入れることで頭をすっきりさせることができます。
また、胸式呼吸は交感神経の働きを高め、腹式呼吸は副交感神経を高めると言われていて、
こうした呼吸が自律神経を調整する唯一の方法だとされています。
意識して呼吸を行うことで、乱れてしまった自律神経を整えましょう。
もうひとつの方法は、血圧を上げることです。
気圧が低いことによって拡張した血管を収縮し、血圧を上げて酸素が上手く体に行き渡るようにしましょう。
カフェインには血圧を上げる効果があるので、お茶や紅茶、コーヒーを飲むのが良いでしょう。
納豆やココナッツ、かぼちゃの種といった滋養のあるものを食べるのも、血圧を上げるには効果的です。